我が家の子どもたちは二人とも、あまり何でもパクパク食べてくれるというタイプではありません。
特に次男は4歳後半までほとんど野菜を食べず。
食べられる野菜は、いも類、枝豆、とうもろこし、以上。
そして食べる量も少ない!
かかかかっと子ども用ごはん茶碗に半杯程度のごはんとちょっぴりの味噌汁(汁を飲むだけ)を食べたら
「ごちそうさま~ あ~お腹いっぱい。デザートは?」という始末。
さすがに栄養バランスが心配に。
現代の子どもは8割が「新型栄養失調リスクあり」
驚くことにカロリーは足りているのに、特定の栄養素が不足する「新型栄養失調」のリスクを抱えている子どもが8割もいると、ハウス食品による調査が指摘しています。
(ハウス食品HPにより)
日常的に3食しっかりと食べている6~8歳の子どもをもつ母親を対象に、直近3日間に子どもが食べた料理の食材と分量について調査を実施。83%の子どもが「炭水化物」や「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素は必要量を摂取できているものの、三大栄養素の働きを調整し助ける役割を果たす栄養素「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」をあまり摂取できていないことが分かりました。 「ビタミン」、「ミネラル」、 「食物繊維」が慢性的に不足すると、新型栄養失調になるといわれていることから、現代の子どもたちにも新型栄養失調のリスクがあることがわかりました。
特に子どもの栄養素の不足で深刻だと言われているのは「鉄分」です。鉄分は脳の発達に大きな影響を及ぼす栄養素ですが、意識して積極的にとらないと不足しがちな栄養素の一つです。
特に乳幼児期は成長に伴い多くの鉄分を必要としますが、必要量を満たしている子どもが少ない現状があります。
2歳以下のお子さんで鉄欠乏状態が3ヶ月以上続くと、認知能力、運動発達、社会性や情緒発達に影響を与える可能性があると言われています。さらに、離乳期の鉄欠乏による貧血が続くと、発達の遅れをその後何年も引きずってしまう可能性があることがわかってきました。
(関東中央病院 小児科HPより)
我が家もこの事実を知ってから「小食だから」「偏食だから」で済ましている場合ではない!と危機感がアップ。
では小食、偏食、好き嫌い多めの子どもにどうやってそれらの栄養分を取らせているのか、さっそく我が家の取り組みをご紹介したいと思います。
子どものビタミン・ミネラル不足を防ぐために
1日1杯 煮干しだしの汁ものを飲む
幸いみそ汁が飲めるので、煮干しだしを使ってミネラルを補給できるようにています。
「水出し煮干しだし」を常に冷蔵庫にストックしておくと、ラクです。水出しすることで煮干しのくさみがないだし汁になります。
【材料】
・容器(我が家はキャプテンスタッグの350mlステンレス水筒)
・煮干しひとつかみ
・水
【作り方】
容器に煮干しと水を入れ、冷蔵庫で半日置いたら完成!
みそ汁、肉じゃが、煮物など何でも使えます。ただし、ちょっとこれだけだと、だしの味があまりしません。そのため顆粒だしも入れて使います。
手作りだしで、ちゃんと「だし」の味にしたい場合は上記の材料に「かつお節」「昆布」を足すことをおススメします。
白米をやめて「分づき米」にする
玄米にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。でも玄米は食べにくいのと、相当よく噛まないと消化しづらいという欠点が…というわけで五分づき米にしています。
五分づき米は白米と同じ水の分量で普通に炊くだけの手軽なビタミン・ミネラル補給法で、20代で一人暮らしを初めた頃から続けています。
我が子は離乳食のおかゆも5分づき米でした。
白米大好きで、玄米なんてありえない!でも健康には気を使いたい、という方はまずは7分づき米から取り入れてみることをおススメします。7分づきは鈍感な家族だったら白米から変えても気がつかない可能性大。それほど食べやすいです。
子どもが通う保育園の給食も五分づき米です。
鉄玉子、鉄フライパン
さてお次は鉄分補給法です。
食事で鉄分を必要量とるのっては意外と大変です。だって、子どもがレバーやほうれん草やひじきを毎日食べてくれるわけもないし…。
鉄玉子
そこで活躍しているのがこの鉄玉子です。
岩手県で古くから作られている南部鉄器を玉子型に成型したもので、鍋やヤカンに入れてお湯を沸かすだけで鉄分がお湯の中に溶出し、鉄分を補給できるというロングセラー商品。
最初は、南部鉄で作られた鉄瓶や急須が鉄分補給にいいという話を聞き、ネットで検索していたところ、この鉄玉子に出会いました。南部鉄器の鉄瓶は手入れが大変そうで敬遠していたのですが、このサイズなら邪魔にならないしすぐ乾いて錆もつかなさそう。何より値段も安かったので早速使い始めることに。
子どもの大好きなキャラクターのものもあります。かわいい~。これならキッチンの飾りとして置いたまま収納できますね。
鉄玉子は汁物を作るときに、鍋の中に入れて使っています。で、沸騰して汁物の具を入れる前に取り出しています。
鉄フライパン
焼き料理には鉄フライパンを使います。私が使っているのはリバーライトのもの。
持ち手の樹種を選べるのがツボおおおお!
私のは「かえで」です♪
使えば使うほどに馴染み、欠かせない調理道具となっています。テフロンのようにハゲを気にしないで一生使えるところもすばらしい。カイン〇で買ったテフロン加工のフライパンの出番がゼロになりました。だって鉄フライパンの方が熱伝導がよくおいしく作れるんだもん。
デメリットとして鉄なので重いことが挙げられますか、うちはIHコンロ利用のためそもそもフライパンを持ち上げて調理することがないので、全く気にしていません。
もしフライパンを買い換える機会があれば、ぜひ鉄フライパンの検討も視野に入れてみてほしいと思います。
テフロンみたいに「あー、なんか食材がこびりつくようになってきたから買い替えなきゃ…」のストレスがなくサスティナビリティ。そして鉄分もとれる。いいことずくめです!
番外編 毎日ヨーグルトを食べる
ビタミン・ミネラルをとる工夫ではありませんが、健康維持のために続けていることということで毎日のヨーグルト。風邪やインフルエンザ予防、花粉症の緩和にはヨーグルトが良い、というのは広く知られているところです。
うちはいつもR1ヨーグルトを種菌としてヨーグルトメーカーで1L分のヨーグルトを週に1回つくって毎日食べています。
種菌ヨーグルトを始める前は、長男はひどい花粉症で、花粉用ゴーグルをかけて保育園に通っても目のかゆみ、全身のかゆみ、鼻水止まらずでしたが、種菌ヨーグルトを始めた年から明らかに軽くなりました。
今は全身のかゆみは出なくなり花粉用ゴーグルなしでも大丈夫なほどに症状が軽快しています。腸内環境パワーはすごい。
あまりに症状が軽減した長男を見て、私もせっせと食べ、ここ3年続けています。今年はまだ症状なしです!
毎日続けられるものを見つける
ビタミン・ミネラルのバランスのよい食事が大事とは分かってても。
子どもの好みや気分のむら、かけられる費用などもあり、一概に「これが良いから絶対にやるべき」とは言えません。
毎日の食事の中でこれなら取り入れられそうだ、自分も家族も受け入れられそうだ、という妥協点を見つけて実行する。これが一番大事。
心身の健康の源は幼少期の食事から!できることからコツコツやってみましょう♪