小1準備号となる年長の冬から、我が家の長男はZ会の通信教育を受講しています。
机に向かう習慣付けができればいいなと思い,始めた通信教育講座。
いざ始めようとするとさまざまな選択肢があって、どれにしようか迷いますよね。
その中からどのようにして決めたのかポイントを振り返りたいと思います。
まずやるべきは資料請求
通信教育の口コミはネットに溢れかえっています。だからこそ,必ず資料請求をして自分の教育方針と合うかどうかを検討することをおすすめします。
資料請求をしたら各社から「お試しセット」的なものが送られてきますので、まずはそれを見て「うちの子どもが取り組めそうか」「レベルは適切そうか」「親として子どもに身につけさせたい能力がこの教材でつきそうか」など検討しましょう。
我が家は資料請求をしたことで,最初に考えていたものと全く違う選択をすることになりました。
通信教育の人気ランキングでは進研ゼミ,スマイルゼミ,Z会が上位3位だそうです。この3社は、かならず資料請求をしておき、後は気になったものを適宜追加と言う感じが良いかと思います。
私はこの3社+RISU算数を資料請求しました。どの会社の教材を資料請求するかは、下のURLのような比較サイトが便利です。
子どもに何ができるようになってほしいのか?
・自学自習する習慣を身につけたい
・学校の授業の予習や復習をしてほしい
・中学受験につながる高度な学習をさせたい
・これからの時代に必要とされる教育を受けさせたい
などなど
通信教育に限らず,子どもに何かの選択を与える際「自分の子どもに合いそうなのはどれか?」と言う観点で選びがちです。(その方が親も子どもも楽なので)
しかし身銭を切って、子どもに通信教育をさせる目的は何でしょうか。
誰しも共通するのは、「自分の子供に確かな学力を身に付けてもらいたい」という想いだと思います。そしてその「確かな学力」の定義は近年変わっていることも確かです。
暗記に偏りすぎていた従来の勉強の在り方は、今後どんどん淘汰されていくでしょう。かわりに、AI(人工知能)には無い、人ならではの思考力や課題解決能力が必要だと言われています。
そのような時代だということを踏まえたうえで、我が子にはどのような力を身につけさせることが最も将来の可能性を広げる方法となるだろうか?と考える視点が大切になってきます。
ちなみに、AIと子どもたちの将来については、新井紀子先生の以下の著書に詳しく、子どもを持つ親は必読です。
私が塾講師アルバイトをしていた大学生のころ、公立中学校で中の上くらいだという成績の子の学力があまりに低いことに驚き、「日本全体の学力レベルが下がっているのでは?」と感じたことがあるのですが、その裏付けがこの本にもされていて、やっぱりそうだったかと感じました。
話が逸れましたが、まずは通信教育の案内を取り寄せて、それぞれ検討することにしました。
進研ゼミ、スマイルゼミ、Z会の3社を比較
進研ゼミ
とにかく子どもを飽きさせない工夫が満載!学習おもちゃ?のようなものも付録についてくる、その上価格面でもリーズナブル。サービスに関しては満点だと思います。
電子書籍が1000冊分ついてくるのもビックリ。子ども版のkindle unlimitedみたい…
教材は、教科書対応であることがウリです。サンプル教材を見た限りでは、教科書の範囲を逸脱しないよう最大限配慮されているようでした。
我が家はほかの学習習い事(公文やそろばんなど)を今のところする予定がなく、通信教育1本でしばらくいく予定なので、もう少し深いところまで補える通信教育がいいなと思いチャレンジは候補から外すことに。
スマイルゼミ
タブレット1台で済むことをウリにしています。ジャストシステム社の通信教育。いかにも教育のIT化に最も強そうな雰囲気がプンプンして、最初はスマイルゼミを採用する気満々でした。
しかし、資料請求でタブレット学習の中身を見て考えが一変。
タブレット学習の利点を最大限に活かし、さくさくジブンで問題をこなせそう!気になるのは…問いのバリエーションが「タブレット形式」な点。
保育園時代に勉強らしい勉強をしたことがなく、机に向かうのはこれが初めてな長男。鉛筆を持って毎日定期的に勉強すること自体が初めてです。最初からタブレットの問いをメインに学習して大丈夫かな?と少し不安に。
タブレットでクイズ感覚で答えを選択する。音や映像で確かめる。紙ベースの学習をしたことがある子どもであれば、紙の弱点である「リアルな納得感」が補えてとても効果的だと思います。
しかし我が家はこれまでの勉強経験がほぼゼロに近い。
「うーん、よくわからないなあ」とか言いながら親と一緒に辞書や図鑑を開いたり、PCで調べてみたり、必要な情報にたどり着くという情報収集能力も経験させておきたいなと思い、こちらも候補から外しました。
Z会
進研ゼミ、ジャストシステム、Z会の中で最も地味目でアナログな雰囲気が漂うのがZ会です。先に見た2社との大きな違いは「紙教材」をウリにしている点です。
Z会のサンプル教材(紙教材)を見た際に、「あ、子どもには、こういうのをやらせたいんだ、私は!」とひとめで気に入りました!
Z会には以下のような特徴があります。
思考力重視の算数。中学受験意識?
算数を例にあげると、「計算をしましょう」といった類の問題はかなり少ないです。
問いの多くは、かなりひねってあります。そして読解力を合わせて問われている問いも多い。親が一緒に横で見て「これよく考えたなあ」という問いが多く、よく考えられた良問。
元中学受験Yで模試編集者をしていた私は、Z会の教材を見て「ああ中学受験向けだなあ」と感じました。
表現力重視の国語
普通の読解問題が中心ですが、ところどころに表現力を問う問題がちりばめられています。
今月号は、こんな問いが。
「すきなことばを、すきなりゆうをつけて、おかあさんにプレゼントしよう」
自分はどんなことばがすきか?そして、なぜそのことばを「すき」と思ったのか?すごく素敵な問いだなと思います。大人がやってみても面白いですね。
この問い、「おうちの人にもやってもらおう」とあったので私は以下のように書きました。
「ゆるす」ということばがすきです。悪いことをしたり、されたりしても、「ゆるす」といってもらえると、また次は頑張ろうと思うしやり直すチャンスがあるからです。
恥の多い人生を送ってきました。
理科や社会につながる「けいけんシート」
今月号は「もち米でおもちをつくってみよう」という実験でした。
米ともち米の違い(見た目や性質)、食育、お手伝い、味付けの工夫など、このテーマ1つとっても、すごく奥深い。そして「けいけんシート」の感想は、毎月の提出課題となっています。
勉強と経験のバランスがとっても良い!!
ちなみにこの教材で私、はじめてもち米からお餅作りました。とてもおいしかった(語彙力)
オンライン教材のプログラミングと英語もついてくる
プログラミングと英語もセットでついていることを…なんと受講9か月目に気がつきました。
いかに教材を子どもに任せきりにしていたか…。この2つは完全にオンラインだけで完結する教材です。そのため、紙にしか目を通していない私は全く気が付かなかった。。
今月から毎週末、英語とプログラミングに取り組んでいます。特にプログラミングがすごい楽しいらしい。
英語とプログラミングはまだやらせ始めたばかりなので、様子を見てまたレポートしたいと思います。
プログラミングはソニーのプログラミング教育部門と提携しているようですが、これが本当にプログラミング教育なのかしら?というほど遊び要素強め。(ゲーム感覚)
まとめ
結局、我が家は資料請求により、迷うことなくZ会の紙教材を採用することになりました。Z会というと、大学受験講座のイメージで「難しいのでは?」と思われがちですが、小学校低学年のうちは、全くそのような難しさはありません。
むしろ、お勉強的要素すくなめ、じっくり考えたり考えたことを言葉で表現したりすることを重視しているように見えます。
幼少期から勉強に触れているお子さんや受験を経験しているお子さんであれば、勉強要素としては、量的には物足りないと感じるかもしれません。
1年生は10分、2年生では20分の家庭学習時間を目安にしているそうです。(進研ゼミは1日15分、とあったのでそれより少ない!
学習習慣を身に付けることが最重要課題である低学年は、このZ会のスタイルがとても理にかなっていると思います。内容的にも、思考力・判断力・表現力重視で、これからの時代に求められているものと合致しています。
我が家はまだ始めて9か月。内容が面白いから、子どもが何も言わなくても毎朝自分から決められたページを勝手にこつこつやり続けられています。
この記事が、Z会の通信教材で迷われている方のお役に立てれば幸いです。
コメント